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魔女と百騎兵:感想

Posted by こけしオーナー on   0 comments   0 trackback

発売日(7/25)に買って、やっとエンディング3種見れた……。
というわけで魔女と百騎兵の感想をば。
日本一ソフトのゲームは初めてです。
※ノーマルとカジュアルでプレイ

12章途中からあまりのバランスにめんどくさくなり、難易度カジュアルに移行。
総プレイ時間は65時間程度。一番長いルートで↓の60時間程です。
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ストーリー
色々書きたいことはありますが、とりあえずクズしかいねぇ
ダークファンタジーと銘打っているだけあって、ことごとく王道を外す展開が続き、基本的にモブは死にます
可哀想な過去のある敵キャラも容赦なく断罪されて死にます

ストーリーは全体的に厨二臭いので、イイ大人は注意。

ストーリーは章ごとに分けられているのですが、話の展開はバラエティに富んでいて、
エグい話、切ない話、良い話、胸糞悪い話、アツい話、そして王道展開と、様々なお話が楽しめるかと思います。
登場人物の道徳観念が危うい部分が多々ありますが……。

キャラクター
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メタリカ
本作の主人公。
残念ながら私には太眉属性が無いので、あまり好みのデザインではないという……。

百騎兵
外見の可愛らしさより、中の人の影がチラついてしまう……。

アルレッキーノ
CVの遊佐さんの声大好き。
セリフに出てくる皮肉は頻度が高すぎて食傷気味。

マーニィちゃん
声が超カワイイ。
この声で毎朝起こされたいですはい。

ネザリアたん
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このゲームで一番可愛い。ヤバい。

ロード
ソフト起動時に長いロード。
ゲーム中は、フィールドに出入りする際に、体感5~7秒位のロードが挟まれます。

グラ
PS2よりはマシといったレベルですが、最初からグラフィック重視のゲームでないことは分かると思います。
その点を踏まえてどうぞ。

・モデリング
キャラクターのモデリングは微妙なレベルですが、カメラが遠いので仔細がよく分かりません
サキュバスとか、ああいう敵キャラは近くで見たかったんだけどな。
また、巨大な敵はのっぺりしていて、正直PS2レベルです。

フィールド
こちらは非常に好印象。
絵本の中にあるような、メリハリの効いた色使いの森。
荘厳な雰囲気ながら、落ち着いた安らぎを覚える森。
不思議な形の木々が立ち並ぶ、おどろおどろしくも好奇心を掻き立てられる山。
吹き抜ける風が目に見えるような、明るく爽やかな谷。
流れる雲が大地の広さを感じさせてくれる砂漠。
などなど、ファンタジーらしさを存分に感じさせてくれるステージの数々です。
何故か、ピクミンに似ていると感じました。

・音楽
久々に、音楽は文句なしの当たりです。
フィールド曲はどれも印象的なものが多く、脳内再生が余裕です。
戦闘曲もただ激しいだけではなく、世界観にマッチしたものに仕上がっています。
ピアノの入る音は例外なく綺麗です。

ゲームとは関係ありませんが、
初回限定盤にはサントラCDが付属しており、ほぼ全曲が網羅されているのですが……。
その殆どが短く、3分以上のものは5曲。うち、ボーカルなしのBGMは2曲だけです。
曲は1ループのみで、ループの短い曲はそれこそ50秒程度で終わってしまうのが残念。

・イベント
2Dイラストのキャラクターが会話をするギャルゲー風パートと、
3Dキャラクターが会話をするポリゴン人形劇の2つ、もしくはその2つを組み合わせてイベントが進行します。
ペルソナやネプテューヌと同じタイプですね。

ギャルゲーではないのでアレですが、
オートリードとバックログは無く、メッセージスキップしか搭載されていません。
スチルも無し。
細かい会話イベントが多いので、バックログは欲しかった……。
いや寧ろペルソナがRPGのくせに充実しすぎなのか?

気になったところ
どうも演出がしょぼいです。
炎や雷を炸裂させるシーンの迫力がなく、肩すかしを喰らいました。
また、イベント中に地の文で
「○○は××した!」
「○○の蹴りで××は吹っ飛んだ!」
というような、台本レベルの一文が差し込まれて興が削がれます。
いっそのこと、全部会話とキャラの動きだけで表現したほうが良かったのでは?といった感じ。
「言うが早いか」という単語が少ない地の文の中で割と出てきます。
ライターさんのクセ?

・難易度/UI
中盤(6章あたり)まではかなりヌルく、何歳児向けだよ、サルでも出来るんじゃないのか?
といったレベルですが、途中途中で急に難易度が上がります
10章あたりまで行くと、敵に3、4発貰うだけでHPが0になるといったレベル。
敵と自分のレベル差が10あれば、雑魚は問題なし、ボスはやっと対等に渡り合えるくらいです。
ボスのレベルと同じ程度では、勝つのはかなり難しいです。
また、攻撃/防御はほぼ装備品頼みなので、レベルを1つ2つ上げても被ダメ与ダメはあまり変わりません。
難易度調整は失敗しているかな。

雑魚戦
同じフィールド内にいる雑魚は全て経験値が同じというパターンが多く(少なくとも終盤まで)、
単調な攻撃しかしてこない雑魚オブ雑魚も、序盤のボスの使い回しである強い雑魚も、もらえる経験値が同じです
要はバランスがおかしい。
中盤以降は大型の雑魚に触るメリットは殆どなく、その周囲にいる比較的倒しやすい雑魚を狙えばいいという事態になっています。

稀に他の敵よりステータスの高い敵が居るのですが、同じモデルと分かりにくい表記のせいで、
訳も分からず大ダメージを受けて死亡する事態が何度かありました。
レア敵はレベルでステータス調整して、ピニャータみたいにすれば良かったなと思いました。

ボス戦
ボスの攻撃パターンは短調で、大体が3パターンくらいの挙動しかしません。
アクションゲーム慣れしていたら問題なく戦えるのですが、ボスの体力が全然減りません。
オマケに3発も貰えばゲームオーバーになってしまうので、難しいというよりは疲れるといった印象。
アラマシラ初戦と12章の魔女が顕著。

UI
ここは不満が多いです。

文字が小さいのが気になりました。
私はスクショ用にS端子で繋いだPC画面でプレイしているのですが、細かい文字は殆ど潰れています。
前述のステータスの違う強い雑魚(ノトーリアス)も、アイコンがイマイチわかりません。
仕方ないのでHDMI端子で液晶モニターに接続してみたところ、まだマシといった感じで、文字の小ささは拭えませんでした。

最初にチュートリアルがあるのですが、基本的なシステムしか教えてくれず、
捕食やミスティカルダッジなどは説明書頼みと、中途半端。
システムが多いのだから、そこらへんは何とかして欲しいところ。
アイテムを使用する際は、L2長押しで選択するのですが、スタートボタンのメニューからではアイテムを閲覧できても使用はできないという仕様。
このせいで、序盤にアイテムの使い方が分からず何度か死亡。
L2でもスタートボタンからも使えて当たり前なのでは?
いや、説明書読まない私が悪いんですけどね!(`・ω・´)

また、動作中はアイテム(トーチカ)選択を受け付けないので、連続でダメージを受ける攻撃などを食らった際、
回復できずに死ぬまで見ているしかないという状況も多々ありました。
これ、メニュー画面への移行やマップ表示は可能なので、ワザとっぽいです。

敵を倒した際、3種類のアイテムを落とすのですが、そのタイミングがそれぞれバラバラで、テンポを削がれます。
装備アイテムとマナは敵を倒した瞬間に出現
マナは強制入手で、装備アイテムは任意での取得です。
もう1つのアニマ。
これはレアアイテムなのですが、出現のタイミングは敵の死体が消えた時です
そのため、出るかどうかわからないアニマのために、
敵の死体が消えるまでその場で待機せねばならず、探索の足が一々止まります。
死亡モーションも敵によって様々なので、一々のたうって死ぬような敵に対しては結構イライラが募ります。
装備アイテムと一緒に、倒した瞬間でいいじゃん!(`・ω・´)

ダメージ後にタイミングよく×ボタンを押すことで、硬直を緩和する受身があるのですが、
これはタイミングがシビアすぎて殆ど成功しません。

回避の他にガードが可能ですが、これは受けるダメージが半減するというもの。
ボス戦ではガードしても大ダメージに変わりなく、結局ギガカロリーをゴリゴリ削られるという完全な産廃。
結局時間をかけて回避に徹するか、カオスリバレーションでゴリ押しするか……。

武器を5つまで組み合わせてコンボを作れるのですが、被ダメが大きくなってくる終盤では、
1つの武器をヒット&アウェイでちまちま当てていくほうが安全で効率的です。

UIは不満が出ないことが最上であると私は思います。

システム
やりたい事はわかるけど、そこまで昇華しきれていないといった印象を受けました。

ウィッチドミネーションとカルマ
このゲームでは友好的な村人でも容赦なく攻撃することができ、村々を制圧できる。
しかし、悪い行いはカルマ(罪)として蓄積していく……
というシステムがあります。

このウィッチドミネーションですが、メリットは基本的にアイテムが貰えるだけ。
(HP回復に使ったり、ショップの値段が安くなったりもしますが)
村の全ての家の制圧しても変化はなく、いつもどおりの平和な村です。
村人も攻撃できますが、通常攻撃で殺すことができません。
GTAみたいに、善行も悪行もプレイヤー次第……みたいな感じにしたかったのかと思いますが、
できることが制限されすぎています。
そもそも序盤でカルマの上がらないスキルが手に入るっていう……。

カオスリバレーション
力を一気に開放して百騎兵のステータスを最大まであげ、速攻で敵を倒せるようになるモードです。
メリットは大きいですが、デメリットも多く、時間切れになるとHPが徐々に減少+ステータスが低下します。

ウルトラマンですね。
めんどくさい時のゴリ押し用ですが、終盤はこれがないとクリアするのが困難(死ぬ程面倒)というバランス。
それでもペナルティがキツく、また回復アイテムも非売品なので、使い時は限られます。

ギガカロリー
フィールドでの活動限界を示すメーター。ローグライクで言うところの満腹度です。
これまたあの手この手で減るように仕向けられており、
ダメージを受けたら減少、マッピングするだけで減少となっています。
減りようが少々厳しいかなという印象。

収集
フィールド上の特定のポイントで、アイテムを入手できるシステムがあります。
良くある採取ポイントみたいなやつですが、
全ステージ共通で4種類のアイテムしか手に入りません(うち3種は換金アイテム)
いらねーだろ……(´・ω・`)

・その他
ステージ数が多く、25位あります。
ボリュームがあるのはいいことですが、1つ1つのマップが広すぎて探索が大変。
1ステージのマップを完成させるのに1時間は平気でかかります。

バグやフリーズには遭遇しませんでしたが、1度だけ進行不能に陥る事態が起こりました。

トロフィーはその殆どがストーリー関係のもので、やり込み系はたった2つです。

戦える魔女(ネタバレにつき反転で表示)
マーリカ2戦
ヴァレンティーヌ1戦
パープルピール2戦
リリー1戦
ネザリア1戦
メタリカ1戦
他の魔女とは戦えません。
ベルダは外道化なので除外




総評
ピクミン3がエンディングまで8時間ということで、某所で叩かれまくってましたが、
60時間というのも考えもの。(RPGはそれくらいかかって当たり前ですが)
アクションゲームと違って、ストーリーを進めたくてもステータスの関係でそれができない所が、RPGのネックですね。
(アクションはRPGと違ってプレイヤースキルに大きく依存しますが)

戦闘は大味で、お世辞にもバランスがいいとは言えません。
また、アクションゲームとしての完成度もそれほど高くないです。
強い敵というよりは、戦い難い敵(ベルダ、砂食み)、硬くて超火力の単調な敵(魔女全般)が殆どです。
難易度はカジュアルで丁度良く、わざわざノーマルで進めるメリットもありません。
難易度の関係上必ず稼ぎをしなければならないのもマイナス。
それでも、ねぷねぷを楽しめる人なら、変なバグがない分全く問題ないです。

ゲーム的には残念な面が目立ちますが、ストーリーは中々楽しめました。
ぼくのかんがえたさいきょうのまじょさまの無敵物語という主軸を受け入れられるなら、楽しめると思います。
ラノベ愛読者とかMの人は好きそう。
どれだけキャラクターに興味を持てるかですね。

キラーイズデッドと真逆だなこりゃ(´・ω・`)

ま、なんだかんだいってネザリアたんが可愛いから、それ以外はどうでもいんだけどね!
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